鴻池朋子『素焼粘土』
なぜ人はものを作るかをテーマにした2015年の個展「根源的暴力」(神奈川県民ホールギャラリー)で初発表された一群の「素焼粘土」は、鴻池がアートのあり方を抜本的に見直そうとする現在の活動の起点となった作品。無垢にして不思議で強烈なかたちを湛えた1つ1つの作品に、鴻池は彩色を施していった。(以下、京都新聞2021年10月23日掲載のインタビュー記事より)当時を「言葉がしゃべれなくなった感じだった」と振り返る鴻池にとって、素焼粘土は「一度覚えた言葉を失った時の感触の痕跡」だ。始原のような造形は、制作の原点に回帰するためだったのだろうか。今思えば、そのとき模索していたのは「美術の新たな文法を作ること」だったという。★★★★★ ギャルリー宮脇では鴻池朋子「素焼粘土」を販売しています。1点づつからでも構いません。価格は3〜7万円。サイズ(ほとんどは掌の大きさ)や組み合わせ方など、お気軽にお問い合わせください。CONTACTボタン または info@galerie-miyawaki.com TEL075-231-2321